18.月〈THE MOON〉
【18.月】の解説です。占星術で対応するのは、献身的で慈悲の心に溢れた魚座。
良い部分も悪い部分も含めて全てを包括した愛情をあらわします。
ワンポイント
正位置
先が見えない不安な精神状態
逆位置
不安が解消され霧が晴れる
キーワード
正位置
不安 嘘 危険 葛藤 誤解 中途半端からの不安 情緒不安定 移り変わり 不透明 隠し事 疑惑 負の感情 未来への迷い 直感
逆位置
謎が解明 不安の解消 誤解の解消 安定していく 良い方向へ進む 好転していく スッキリしてくる 順調に進む 見えなかったものが見えてくる
絵柄を読み解く
正位置
絵柄 | 意味 |
---|---|
数字の18 | 1₌突き進む+8₌パワー→未来を見る 1+8₌9→1から9の全てのパワーを内側へ凝縮 |
太陽と重なる月 | 日蝕→月が完全に太陽を覆う二重の暗闇 月は感情で太陽は自我→自我が完全に感情に覆われる→なかなか抜け出せない 月₌母親→母親が子供を覆う→歪んだ情愛、マザコン、狂信的 |
塔(門) | こちら側と向こう側→境目 |
犬と狼 | 死の使いの犬→犬の顔のアヌビス神₌閻魔様 狼→野生の直感と本能、警戒心₌自分の心の声に耳を傾ける |
淀んだ水 | 水₌潜在意識 水に月が映らないのは淀んでいるから ザリガニは淀んだ水に住む |
沼から這い上がるザリガニ | 不安や恐怖が自分の中から湧き上がる |
月の光 | 32本の月の光₌生命の樹のセフィラ10個とパス22本を合計した数 |
真夜中 | 日蝕のため光の見えない暗闇→精神状態が闇でありネガティブな状態 |
鬼火 | 幻想 錯覚 誤解 潜在意識の動き |
長く険しい道 | ずっと続く なかなか抜け出せない |
逆位置
絵柄 | 意味 |
---|---|
太陽と重なる月 | 月が沈むので明るくなる 夜明けが近づいている 物事が好転していく 見えなかったものが見えてくる 相手の気持ちも見えてくる |
淀んだ水 | 淀んだ水が沼になる→淀みがなくなっていく |
部門別キーワード
恋愛・結婚
正位置
葛藤が多い 前途多難 真意が見えない 先が見えない 不安定な愛情 秘密の関係 三角関係 裏切り 嫉妬 信じられない 進展しない
不安をその問題以上に作り出している。精神的葛藤を自分で生み出してしまう。
逆位置
良い方向へ動き出す 誤解が解ける 迷いがなくなる 秘密が分かる 本心が見える 本音が言える 順調な交際 進展し始める
すぐに結果が出る訳ではなく、良い方向へ少しずつ向かっている状態。
仕事・学業
正位置
裏切られる 停滞する 計画が進展しない 汚職 中途半端な成果 やりたい事が見つからない 疑問を感じながら仕事する ミスに必要以上に動揺 スパイ行為
見えないところ、知らないところで、裏切りや陰謀などが進行している
逆位置
希望が見える 少しずつ良い方向へ進む 成果が認められる 穏やかに進みだす トラブルの解消 悩み事の解消 わだかまりが解ける
止まっていた案件や計画などが改善され、めどが立つようになる
お金
正位置
不安定な収入 過度な節約 計画性のない買い物 詐欺にあう 不安からの浪費
逆位置
収入面に問題なし お金への執着心が無い バランスの良い経済感覚 お金が循環している
感情
正位置
疑い深い 不安感が強い 不信感が強い 恐怖心が大きい 悩みを抱え込んでしまう
逆位置
前向き ポジティブ 意欲がある 安心感がある 素直な気持ち 未来を見ている
人物像
正位置
何を考えているのか分からない人 裏表のある人 暗い人 マザコン 不誠実な人
逆位置
ミステリアスな人 影で努力している人 忍耐強い人 誠実な人 縁の下の力持ち
月とは
厳密には月と太陽が重なっている絵柄です。
太陽である自我が、月である感情を隠す日蝕を心の闇として表しています。
不安・悩み・恐怖を意味しますが、外側からではなく内側からくる精神的な葛藤です。
正位置では真夜中の夜の闇に覆われています。夜明けまではまだまだあり、前途多難でなかなか抜け出せません。
逆位置では夜明けに近づくので少しずつ状況が好転していき、気持ちも軽くなってゆきます。ただ、まだ夜明け前なので現実的な変化があるのはこれからです。
月の副題は「心の闇」です。新月から満月へと変化する様は、人間の心の移り変わりになぞられます。心の闇を照らすのは外側からの影響ではなく、自分で輝こうとする自分自身の声と気持ちなのです。
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