13.死神〈DEATH〉
【13.死神】の解説です。占星術で対応するのは、愛情深さと嫉妬深さを象徴する蠍座。
疑う事で真実を見極めようとする情熱的な想いをあらわします。
ワンポイント
正位置
強制終了からの新たな始まり
逆位置
変化しきれず一時的な停滞
キーワード
正位置
劇的な変化 生まれ変わる 完全なる終わり 中止 死と再生 結末とスタート よみがえる 立ち直る 未来への可能性 断ち切るべき問題
逆位置
停滞 すっきりしない 白黒はっきりしない 未練 すぐに結果が出ない 同じことの繰り返し 不振 一時的に足踏み状態 踏ん切りがつかない
絵柄を読み解く
正位置
絵柄 | 意味 |
---|---|
数字の13 | 12はひとつのまとめであり区切り→13から違う世界で新たに始まる |
旗 | 白いバラの花=人の生と死 五芒星=人間→逆になっているので死を意味する→物事の終わり |
歩いている馬 | 動いて(歩いて)いるのは「0.愚者」と「13.死神」の馬だけ→ともに始まりを意味する→動きが出てくる |
太陽 | 太陽は生命や再生の象徴 太陽が沈む→一日が終わる→終了を意味する |
死神 | 死そのものが赤い目の馬→死馬に乗る神 |
川と船 | 船が川の流れと逆に進んでいる→三途の川 川を隔てて向こう側が死の世界=人間界ではない 川の流れ=始まり 左から右に進む船=過去から未来へ |
対峙する登場人物 | 聖職者=5.法王→伝統など変わらないもの 女性=8.力→自らは動かない 子供=小アルカナのカップ6→思い出は変わらない 変わらないはずのものが全て死神(変化するもの)と対峙している |
王様 | 王様=安定されるもの 馬の下に王冠と勺杖→変わらないものが変わる(大変化) |
逆位置
絵柄 | 意味 |
---|---|
王様 | 死んだ王が上にくる→生き返る、ループが始まる=同じ失敗を繰り返す |
部門別キーワード
恋愛・結婚
正位置
2人の関係の変化 付き合い方が急激に変化 スッパリ別れる 腐れ縁を断ち切る 何かを捨て新しい段階へ進む 別れた後に新しい恋愛が始まる 突然の告白 突然の別れ
変化を意味するので、新しい出会いを願う人には吉カード。維持したい人には凶カード。
逆位置
2人の関係が停滞 同じ問題が繰り返される 過去の恋愛に縛られる 未練があって別れられない 仮面夫婦 マンネリ 別れた相手と再会して復活 脈の無い相手に振り回される
同じ問題を繰り返すので、関係が持ち直したり別れた相手と復活しても、また同じ問題にぶち当たる。進展は難しい。
仕事・学業
正位置
新規事業が始まる 現事業の中止 未来のない部門の廃止 勇気ある撤退 淘汰される 転職 計画が白紙 今の仕事をスッパリ辞める 全くの新しい発想 メンバーを一新
刷新のため痛みを伴う。リストラや倒産した後にブレイクする場合もある。
逆位置
中途半端な状態 決着がつかない マンネリした仕事 仕事が惰性化 未練があり辞められない 未練のある過去の職業や地位 過去やっていた事が復活 変化を拒む
同じような問題を繰り返すので、また行き詰る
お金
正位置
無茶な生活を続けて破綻 収入が途絶える 自己破産 依存や悪習慣を絶って再生
逆位置
ダラダラと浪費 結論まで時間がかかる 稼ぐ気力が無い ノーと言えずに散財
感情
正位置
感情の変化が激しい 断固たる決断を下す 真剣に考える 限界 過去を手放す
逆位置
堂々巡りする同じ考え 答えを出せない 未練 無気力 過去に囚われ現実が見えない
人物像
正位置
頭のよさそうな人 印象がひとつではない人 色々と変化を繰り返す人
逆位置
行動が読めない人 服装や考えにこだわりがある人 過去の栄光にすがる人
死神とは
生と死のような大きな変化があり、変化せざるを得ない状態になることを示唆しています。
変化を望む人には吉カードとなり、変化を望まない人には試練と感じるカードになるので、受け取る人によって吉凶が変わるカードです。
死神の変化は痛みを伴う大きな変化ですが、正位置ではサナギが蝶に変わる変化なのでネガティブにとらえなくても良いです。
逆位置では変化しきれない状態をあらわしています。過去や現在の過ちの繰り返し、マンネリ、惰性などがありますが一時的なもので長くは続かない繰り返しです。
死神はひとつの世界の終わりから、新しい世界や新しいステージでのスタートを意味します。
何かを終わらせる潮時であり、新たな未来へと旅立つきっかけを示唆しています。
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