ケルト十字・スプレッド
ケルト十字は、とても人気が高くポピュラーなスプレッドです。
どのような質問にも対応できる幅広さを持ち汎用性に優れています。
深く掘り下げるリーディングが出来るので、多角的判断がしやすいです。
展開方法
伏せて置いてある6枚はボトムカードです。
ボトムカードについてや、カードをめくる時の注意点は下記の記事に記載してあるので参考にして下さい。
各カードの意味
- 現在・現状
- 妨害と対策
- 過去
- 未来
- 潜在意識、又は、潜在的な要素
- 顕在意識、又は、顕在する要素
- 質問者自身の立場の変化(キーカード)重要ポイント
- 相手・環境・周囲
- 願望・怖れ
- 最終結果
各カードの詳しいリーディングポイント
1.現在・現状
質問者の現在や、問題がどうなっているかの状況をリーディングします。
質問によっては「本人」とは限らず、仕事の場合は「状況」のみになる時もあります。
*質問全体のカラーを示す重要なカードです
2.妨害と対策
このカードは、ポジティブに出た場合と、ネガティブに出た場合で読み方が変わります。
- ネガティブに出た場合
その質問を困難にしているもの、障害・妨害するものを表します。
障害となるものが、本人の心の問題なのか、他者が関与するものなのか見極めること。 - ポジティブに出た場合
とくに大きな障害や妨害は無いことを表します。
アドバイスや援助など、これからのヒントになるカードとして解釈します。
3.過去
質問の過去の状況。現状以前はどうだったのか?
質問に対して過去の原因がどのように影響しているのかをリーディングします。
おおよそ3か月から半年くらいの過去の出来事を表します。
4.未来
過去→現在という時間軸を辿るとどのような未来を示すのか?
今の現状から見通す近い未来、おおよそ3か月から半年くらいの範囲を表します。
ケルト十字・スプレッドの「3.過去、1.現在・現状、4.未来」は、スリーカード・スプレッドの「1.過去、2.現在、3.未来」と同じです。
5.潜在意識、又は、潜在的要素
質問者の深層部分(隠れている部分)にある考え。心の中で心配していること。
自信があるのか無いのか。隠された能力や才能はあるのか。などを読み解きます。
必ず顕在意識と対で読むこと。もし、潜在意識と顕在意識が対立しているようなら、質問者自身の中に矛盾が生じていたり、混乱や苦悩があったりします。
6.顕在意識、又は、顕在する要素
質問者の考えている事を表します。表に見えている部分です。
質問者自身が自覚していない場合もあるので、現在はどのように考えているのかを伝える役目を持つカードです。
潜在意識、顕在意識は他のスプレッドに無いケルト十字・スプレッドならではの特徴です。
ここでは、気持ちなどの内面を深く見ることが出来ます。
7.質問者自身の立場の変化(キーカード)重要ポイント
質問者自身の状況や立場の今後の変化を表します。現在の状況から見える事です。
気持ちではなく、立場や立ち位置なので読む時に注意すること。
このカードはキーカードでもあるので、比較的自由な解釈が出来ます。
それだけに読むのが一番難しいカードでもあります。
この位置の人物カードは自分ではなく「身近な他人」です。
本人に関わる人や物事です。
また「気持ち」ではなく「立場や立ち位置」なのを忘れずに。
8.相手・環境・周囲
質問に対する周囲の状況を表します。
周囲や相手がいれば相手が、質問者にとって好意的なのか敵意を持っているのか。利害の一致があるのか。など対外的な事を読み解きます。
広範囲にあれこれ見るより、一点に絞り込んた方が読みやすいです。
9.願望・怖れ
質問者がその問題に対して前向きなのか、消極的なのかを表します。
必ず「10.最終結果」のカードと一緒にリーディングします。
心理面が表れるので、最終結果がポジティブでもこのカード次第では周囲の力が必要な他力本願な結果になる場合があります。
「期待なのか、不安なのか」「解決能力があるのか、ないのか」その前向きレベルでアプローチの仕方も変わってきます。
「5.潜在意識、6.顕在意識」と同じく「9.願望・怖れ」も気持ちなどの内面を見るカードです。
潜在意識、顕在意識と共に見ることで読み解きやすくなります。
10.最終結果
質問に対する最終的な結果を表すカードです。
ただ、このカードだけで最終判断をするのではなく「2.妨害と対策」「6.顕在意識」「9.願望・怖れ」などのカードが示す可能性とのバランスを考えること。
最終結果は単なる吉凶だけではなく、吉でもすぐに決着するのか、時間がかかるのかなど、カード全体を踏まえた総合的なリーディングが必要です。
複数カードのリーディングのポイント
②、⑤、⑥、の3枚で問題の度合いを見ます。
- ポジティブな雰囲気なのか、ネガティブな雰囲気なのか
- 難しそうなのか、それほど深刻ではないのか
- スムーズに事が運びそうなのか、乗り越える壁があるのか
など、問題の重さを読みます。
⑤、⑩、の2枚で問題解決がしやすいかどうかを判断します
例えば、⑩の最終結果でポジティブなカードが出ても、⑤の潜在意識でネガティブな思いを示していると問題解決の進み具合が悪くなってしまいます。
逆に、⑩の最終結果がネガティブなカードでも、⑤の潜在意識がポジティブであれば、問題解決のハードルはあるかもしれませんがそれを乗り越える力はあると考えられます。
⑨、⑩、の2枚で問題解決するのに他力が必要かを判断します
⑩の最終結果がポジティブでも、⑨の願望・怖れがネガティブだと、自分で乗り越えようとする積極性が無かったり、問題解決のために周囲を巻き込まないといけなかったりします。
自己解決なのか、他者解決なのか、質問者自身が問題に対してどれだけ処理できるのかを読みます。
⑩最終結果に対して、⑨を質問者の解決能力として見ると読みやすいです。
②、⑤、⑥、⑨、の4枚のカード
②妨害と対策、⑤潜在意識、⑥顕在意識、⑨願望・怖れ、この4枚のカードが全部ネガティブだと、⑩最終結果がどんなにポジティブなカードでも何らかの波乱を含んでいると考えられます。
結果は望む形になるかもしれませんが、そこに至るまでがいばらの道であることが多いです。
時間がかかるのか、労力がかかるのかは、その問題しだいにはなります。
質問者へ伝える順番
あくまで、基本的な伝え方なので自分のやりやすい方法を模索して下さい。
大切なのは、質問者さんに分かりやすく伝えるという事です。
伝え方のポイント
上記で伝える順番を書きましたが、結果を先に伝えた方が話しが進みやすい場合もあります。
筆者も質問者さんや質問の内容によっては、結果をサラッと最初に伝えるケースもあります。
1つの目安としては、論理的思考だと思われる人には最初に。感情的思考だと思われる人には最後に。としています。
論理的思考の人はまず結論から話した方がイライラさせずに話しを聞いてもらえます。
男性の人は特に多いです。
感情的思考の人に結果を先に言うと、良い結果でも、悪い結果でも、それだけで頭がいっぱいになり、そこから先の説明も、アドバイスも内容が頭に入って行かなかったりします。
なので最初から丁寧に順を追って話した方が理解してもらえる事が多いです。
論理的な人なのか、感情的な人なのかの見分け方は、質問者さんの質問の話し方(伝え方)で判断しています。
ざっくり簡単に分けると、
- 論理的思考の人→理路整然とした話しをする人
- 感情的思考の人→自分の気持ちを懸命に話してくれる人
あくまでも筆者が大きく分けた傾向です。
沢山の方の話しを聞いていると、何となく分かるようになるので、自分なりの基準を設けて伝えて下さい。