5.法王〈THE HIEROPHANT〉
【5.法王】の解説です。占星術で対応するのは、慎重で美意識の高い牡牛座。
譲らない頑固さとマイペースな歩みは意思の強さと忍耐力をあらわします。
ワンポイント
正位置
分け隔てなく注ぐ温かな情と寛大な精神
逆位置
良識が無く自分の事しか考えられない狭い心
キーワード
正位置
穏やか 温厚 温和 慈悲 慈愛 弱者を助ける 穏やかな精神状態 正しさ 伝統的 古い考え 道徳 公的 常識 形式的 保守的 現状維持 奉仕精神 信仰 宗教
逆位置
偽善 世間体 堅苦しい 誤情報 他人を無視 無情 非情 反道徳 公表出来ない 視野が狭い 心が狭い 孤立無援 余裕が無い 自分の考えに固執
絵柄を読み解く
正位置
絵柄 | 意味 |
---|---|
数字の5 | コミュニケーション能力の高さ 鋭い観察力と臨機応援な対応 |
四界の勺杖 | ローマ法王の象徴 法王の十字架 権威と精神的な支配 |
赤い服 | バイタリティー溢れる 近寄りがたい 頼りがいがある |
2本の柱 | 教会の柱の奥は聖域 正しい言葉を多くの人に説く |
コングラーベの鍵 | ローマ法王を決める部屋の鍵 外から鍵がかけられ決まるまで出られない 神との契約 秩序と形式 |
スリーターン | 三重冠=ローマ法王の象徴 神と光の象徴 |
2人の僧侶 | 教える相手がいる 教えで導く 先生 |
ローマ法王 | ずっと変わらない姿=保守、伝統 霊的なものではなく人という立場で教える、伝達する |
逆位置
絵柄 | 意味 |
---|---|
コングラーベの鍵 | 無秩序 形式が過ぎる 歪んだ伝達 歪んだ導き 普通のようで普通ではない |
赤 | 自己顕示欲の塊 |
部門別キーワード
恋愛・結婚
正位置
信頼できる関係 落ち着いた付き合い 誠実な交際 尊敬できる人 常識的な人 良い結婚相手 周囲公認の関係 家族公認の関係 紹介やお見合いは吉
常識=一般的という意味 社会的に認められている関係なので結婚には吉
逆位置
信頼できない関係 心が通い合わない関係 堅苦しい付き合い 周囲が認めない関係 普通ではない関係 社会的に公表できない関係 不倫 愛人 二股 家や宗教に縛られる関係
古い価値観 世間体を気にしたり、公表できない関係なので噂話に翻弄される
仕事・学業
正位置
説得力がある 契約をまとめる 指導的な立場 真面目な対応 伝統的な職業 公務員 教師 福祉関連 インターネット関連 良い情報 安定した経営状態
交渉事や契約などは吉 常識的・社会的な職業は吉 年長者が力になってくれる
逆位置
価値観が古い 時代遅れ 進展が遅い 話しが通じない 不利な立場 上司や先輩に恵まれない 正直すぎて損をする 協力者がいない 情報が伝わらない 間違った情報を得る
情報伝達が悪いので交渉事や契約は凶 仕事に問題が起きやすい
お金
正位置
納得できる報酬金額 正当な対価 安定した収入 贈り物を頂く 募金 ボランティア
逆位置
納得できない報酬金額 ケチ 経済状態が悪い 盗難 詐欺 罰金 不正なお金
感情
正位置
穏やか 温和 安心感 優しさ 寛容 落ち着き 保守的 親身な受け答え
逆位置
頑固 慎重すぎる 世間体を気にする 周囲の評判を気にする こだわり過ぎ
人物像
正位置
年上な人 落ち着いている 真面目な人 普通の印象 宗教関係の人 聖職者 先生
逆位置
秘密主義な人 冷たそうな人 堅苦しい印象 主義主張にこだわる人 非常識な人
法王とは
普通・真面目・平均・平凡をあらわす常識的・保守的なカードです。
ただ、社会の王道は普通です。社会の一員としてルールの中にいる事は美徳なのです。
そして法王は神の代理人として教えを与える存在でもあります。なので伝達する・教える・情報を伝えるという意味もあります。
正位置・逆位置共に、世間や世間体など社会的ルールをあらわします。
社会的に公認されるという意味で「結婚」という意味になったり、逆位置で「世間体に縛られる」「隠し事がある」という意味になったりします。
法王は神に一番近い人。一般的な常識人です。
正しさや道徳心で正しい道を説いています。自分自身も一時の感情で欲にまみれる事なく、道を踏み外す事なく、正しい選択をしようとしています。
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